GPIFの続き 年金制度改正について

平成16(2004)年金制度改正

平成16年に年金制度の改正が行われました。

年金を維持していくためには


a.年金保険料の引き上げ

厚生年金は13.58%から25.9%に負担増

国民年金は13300円から29500円に負担増


b.年金給付の見直し

年金を3から4割カット


という選択肢があったようです。


行われたのは以下の対策。

1.保険水準固定方式の導入

平成29(2017)までに

厚生年金は18.3%、国民年金は16900円に引き上げ


2.給付水準を自動調整する仕組み(マクロ経済スライド)の導入

通常、年金を受給する場合、一人当たり手取り賃金の伸びを反映して年金額が裁定され、新規裁定後は物価の伸びに応じた改定が行われる。固定して保険料負担でバランスがとれるようになるまで、年金額の計算に当たって、被保険者数の減少や平均寿命の伸び等が年金額の改定に反映される。


3.基礎年金国庫負担割合の引き上げ

基礎年金の国庫負担割合を3分の1から2分の1に引き上げることとあわせ、引き上げの道筋が法律上に明記される。


4.積立金の活用

年金の財政運営方式として、賦課方式を基本としつつ、おおむね100年間で財政均衡を図ることとし、積立金は、その財政均衡期間の終了時に支払い準備金程度(給付費の一年分の程度)

を保有することとされました。


個人的に違和感が強かったのが2.の給付額を調整されている事についてです。

このシステムが出来た時から誰かから管理されているのはありますが、その時々で評価し、給付額が決まる。のは管理を他人に委ねている事に他ならないですよね。。